DAHON K3の定番カスタムといえば、タイヤをシュワルベのビッグアップル(14×2.00)に交換することです。
車体によっては、リアブレーキやディレーラーとの干渉の可能性があると言われていますが、思い切って自分で交換しました。
面倒とされていた後輪の交換もスムーズに、太いタイヤによる干渉の問題もなく、無事に交換出来ました。
この記事では、DAON K3のタイヤをビッグアップルに交換する為に必要なものや、手順を詳細に説明していますので、最後まで見て下さい。
DAHON K3をビッグアップルにカスタムする理由
DAHON K3とは?基本情報と魅力
DAHON K3(ダホン K3)とは、DAHON製の14インチ・3段変速の超軽量フォールディングバイク(折りたたみ自転車)です。
本体重量が7kg台と軽量であるため持ち運びがしやすく、電車での輪行や室内保管、マンションのエレベータにも持ち込める人気のミニベロです。
<DAHON K3 基本情報>
自転車タイプ | 14インチ折り畳み自転車 |
ブランド | ダホン(DAHON) |
変速機 | 3段階 |
ホイールサイズ | 14インチ |
本体重量(約) | 7.8kg |
折り畳みサイズ(約) | W65 × H59 × D28 |
<DAHON K3の魅力>
- 超軽量・コンパクト
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重量は7kg台という驚く軽さで、14インチホイール採用により折り畳みができるコンパクトな車体を実現することで持ち運びや、保管が容易に出来ます。
- 3段変速
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軽量ながら3段変速を装備しており、平坦な道でのスピーディーな走行から、ちょっとした坂道にも対応できる柔軟性を持っています。
- 輪行に最適
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持ち運びのしやすさから、輪行に非常に適しています。
- 幅広い用途
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街乗りでの普段使いはもちろん、電車での移動、車でのサイクリング、小旅行など、様々なシーンで活躍します。

ビッグアップルとは?特徴と利点
ビッグアップルとは、SCHWALBE(シュワルベ)というメーカーが製造する、「大きなエアボリューム」が特徴のバルーンタイヤのことです。
高いエアボリュームによるクッション性が天然のサスペンションのようになり、路面からの衝撃を吸収してスムーズで快適な乗り心地を実現します。
主にアーバンバイクや街乗り、小径車(ミニベロ)のカスタム用タイヤとして人気があります。
<ビッグアップルの特徴と利点>
- 高い快適性
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エアボリュームが大きいため、乗り心地が非常に快適で、長時間走行でも疲れにくいとされています。
- スムーズな回転
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大きなエアボリュームがタイヤの転がりをスムーズにし、走行性能を高めます。
- バルーンバイクのトレンドを牽引
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ビッグアップルは、快適なバルーンタイヤというトレンドを生み出した先駆的な存在です。
- 安定感の向上
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標準的なタイヤよりも太く、安定感が増します。
- カスタム用途
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DAHON K3などのミニベロのカスタムとしても定番で、乗り心地や安定性の向上を目的によく選ばれています。
DAHON K3とビッグアップルの相性
DAHON K3へのシュワルベ・ビッグアップル(14×2.00)の装着は、タイヤのエアボリューム増加による乗り心地向上、そしてタイヤ径拡大による走行性能向上の相性が良く、多くのユーザーにおススメのカスタムです。
ただし、タイヤが太くなることでリアのディレーラーやブレーキとの干渉の可能性があり、個体差によっては調整や加工が必要になることがあります。

タイヤ交換の準備と必要な道具
タイヤ交換に必要な道具と費用
タイヤ交換には、ビッグアップルの他にチューブや六角レンチ、タイヤレバーが必要です。
今回、ビッグアップルへの交換に要した費用は、既に持っていた六角レンチやタイヤレバーを含めて、約1万円と手頃な金額でした。
必要なもの | 型式など | 数量 | 価格 | 金額 | |
---|---|---|---|---|---|
ビッグアップル | シュワルベ(SCHWALBE)ビッグアップル 14×2.00 ワイヤービード | 2本 | 2,872円 | 5,744円 | |
チューブ | パナレーサー(Panaracer) チューブ H/E 14×1.50~1.75 仏式 バルブ | 2本 | 756円 | 1,512円 | |
六角レンチ | 京都機械工具(KTC) ボールポイント L型 ロング六角棒レンチ セット HL259SP | 一式 | 2,082円 | 2,082円 | |
タイヤレバー | パナレーサー(Panaracer) タイヤレバー 3本セット PTL | 一式 | 473円 | 473円 | |
合計 | 9,811円 |

バルブの注意点と確認方法
ビッグアップルへの交換で、チューブを購入する場合は、仏式バルブを選ぶ必要があります。
英式や米式はバルブ径が大きいため、DAHON K3のバルブ穴を広くする加工をしない限り使えません。
仏式バルブの確認方法は、チューブに空気が入った状態で、バルブキャップを外した後に先端のネジを緩めて「プシュッ」と音がするかを確認します。
このバルブ先端のネジの有無と、先端を軽く押すと空気が抜けるかどうかが確認ポイントです。
自分でできるタイヤ交換の流れ
ビッグアップルへのタイヤ交換の流れは単純です。
- 前輪/後輪のタイヤの空気を抜く
- 六角レンチを使って、ホイールごと前輪/後輪のタイヤをDAHON K3本体から外す
- タイヤレバーを使って、ホイールからタイヤを外し、チューブを抜き取る
- ビッグアップルの片側をホールにはめて、チューブをセットする
- ビッグアップルのもう片側をホイールにはめる
- ビッグアップルをはめたホイールを、DAHON K3本体に取り付ける
- 最後にビッグアップルに空気を入れる
DAHON K3のタイヤ交換手順
はこフグのDAHON K3は、2020年5月に購入したモデルです。
前輪タイヤの取り外し手順

バルブの先端を押さえてタイヤの空気を抜きます


六角レンチでホイールを外します


取り外した後はこんな感じです


後輪タイヤの取外し

手ごわいのがディレイラー部分です



ディレイラーを前方に倒してチェーンを緩めます



チェーンをディレイラーのネジに引っ掛けておきます。



六角レンチでホイールを外します



六角ネジはこんな感じで外れます



ディレーラーを痛めないように慎重に外します


取り外した後はこんな感じです


タイヤとチューブの取外し

バルブナットを外します



タイヤバーをホイールとタイヤの間に差し込みます


こんな感じで外れます


タイヤバーを差し込んでホイールに沿ってスライドします


タイヤとチューブが一緒に外れました


バルブ穴を痛めない様に慎重に外します



大きさ、太さに大きな違いがありますね!



チューブの太さも違います


後輪も前輪と同じ手順でタイヤを外します


リンゴの皮を剝くように、タイヤレバーをスライドすると楽ですよ!




新しいタイヤの取り付け方法
タイヤには取り付け方向の指定があるので、側面の矢印を確認して、矢印が進行方向を向くように取り付けます。
ビッグアップルは側面にある矢印を進行方向に、タイヤのセンターパターンを進行方向に「逆V字型」に合わせればOKです。

<前輪タイヤの交換>

先ずは、ホイールの片側にタイヤをはめます




ホイールの片側にタイヤをはめました


バルブ穴を探して、チューブのバルブを差し込みます



チューブをねじれ無く、ホイールとタイヤの間に入れていきます



バルブの固定ネジを締めておきます


タイヤレバーを使ってホイールにタイヤをはめていきます



後輪も前輪と同じ手順です






前後輪共に、軽く握ってタイヤとチューブを馴染ませます


本体にきっちりとはめます




両方の六角ネジをシッカリと締めます



前輪も後輪と同じように、きっちりと本体にはめて六角ネジを締め付けます



最後に指定の空気圧まで空気を入れます


交換完了です


折りたたみ時のマグネット部分も問題なく密着します

リム割れと空気圧の重要性
リム割れの原因と予防
DAHON K3でリム割れが起きるという現象がありますが、ビッグアップルとの因果関係は分からないと聞きます。
リム割れはリムブレーキにより、リムが徐々に削られ、最終的に割れる現象です。
また、タイヤへの空気の入れ過ぎや、空気圧が低い状態での段差乗り越え、パンク状態での走行などで、リム割れを起こすこともあります。
リム割れの予防としては、定期的な空気圧のチェックや、パンク時は速やかに走行を中止する、段差を乗り越えるのを避けるなどがあげられます。
タイヤの空気圧チェック
DAHON K3の標準タイヤの空気圧は50-85 P.S.I.(3.5-5.9 bar)に対して、ビッグアップルは30-55 P.S.I.(2.0-4.0 bar)と空気圧は低めです。
タイヤの側面に、指定の空気圧が記載されていますので確認してください。

指定の空気圧を超えて空気を入れると、パンクやリムの破損リスクが高くなるので、空気圧のチェックは重要です。
空気圧計が付いた空気入れは、指定の空気圧に調整しながら空気を入れたり、抜いたり出来て便利なのでおススメです。

まとめ
DAHON K3の標準タイヤをビッグアップルに交換する定番のカスタムは、お店に頼まずに個人でも可能です。
車体のによっては、リアブレーキやディレーラーとの干渉の可能性があるので、交換に際しては注意や判断が必要です。
タイヤが太くなることで、見た目がカッコよくなり、走行性の向上も期待できます。
この記事が、DAHON K3のビッグアップル化を検討の方のご参考となれば幸いです。








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