「必要な時にすぐ沸く!」というキャッチコピーに惹かれて、電気ケトルを購入した方も多いと思います。
確かに便利なのですが、「あれ?保温できないの?」、「必要な都度、お湯を沸かすのが面倒…」といった悩みを抱えていませんか?
実ははこフグもそうでした。
このストレスを解消すべく、思い切って「電気ポット」に買い替えたところ、「お湯を沸かすのが面倒くさ~い」というのが無くなり、生活がひとつ快適になり満足しています。
この記事では、なぜ電気ポットが我が家に最適だったのか、ケトルとの比較や選び方のポイントをご紹介します。
同じ悩みを抱える方はぜひ参考にしてください。
電気ポットと電気ケトルの違いとは?
電気ポットと電気ケトルの主な違いは、保温機能の有無と容量です。
電気ポットは保温を重視した大容量モデルが多く、電気ケトルは必要な時に必要な分だけ素早く沸かすことに特化しています。
| 電気ポット | 電気ケトル | |
|---|---|---|
| 主な機能 | 沸騰、長時間保温 | 沸騰のみ(短時間保温機能付きもあり) |
| 容量 | 大容量(2~4Lが主流) | 少量(約1L程度が主流) |
| 沸騰速度 | 電気ケトルより遅い | 少量なら素早く沸く |
| 設置場所 | 据え置き(本体が大きく重い) | 持ち運び可能(小型で軽い) |
| 電気代 | 長時間の保温により高くなる傾向がある | 使用時のみの電気代は比較的安い |
電気ポットの特徴
電気ポットは、電気ケトルが「必要な時に素早くお湯を沸かす」ことを目的としているのに対し、「沸かしたお湯を長時間、適温で保温する」ことを目的としたキッチン家電です。
- 大容量
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一般的に2〜4リットル程度の容量があり、一度に大量のお湯を沸かすことができます。
家族が多い家庭や、来客が多いシーンで活躍します。
- 長時間保温
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魔法瓶の構造(真空断熱)と電気ヒーターを組み合わせることで、効率よく長時間お湯を温かい状態に保ちます。
- 温度設定機能
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多くのモデルで、98℃、90℃、80℃、60℃など、用途に合わせた複数の保温温度設定が可能です。
- 安全機能と利便性
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転倒湯もれ防止機能や、蒸気を出さない「蒸気レス」設計、タイマー沸騰機能など、安全かつ便利に使うための機能が充実しています。
- 据え置き型
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基本的にキッチンやリビングに据え置いて使用するため、持ち運びには向きません。
電気ケトルのメリットは何か?
いつでも、適温のお湯をすぐに使いたいというニーズの方に、メリットがあります。
- いつでもすぐにお湯が使える
-
最大のメリットはこれです。電気ケトルは使うたびに沸かす必要がありますが、電気ポットなら常に設定温度のお湯がスタンバイしています。
- 忙しい朝: 起床後すぐに白湯を飲んだり、コーヒーを淹れたりできる。
- 料理中: 汁物や下茹でにすぐにお湯を使える。
- 急な来客: 待たせることなく、すぐにお茶を出せる。
- 用途に合わせた最適な温度管理ができる
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コーヒー(約90℃)、玉露(約60℃)、赤ちゃんのミルク作り(70℃目安)など、飲み物や用途によって最適な温度が異なります。
温度設定機能により、いちいち温度を測ったり冷ましたりする手間が省けます。
- 複数人での使用や大容量の用途に強い
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家族全員分のカップ麺や、鍋料理、複数の水筒にお茶を入れる場合など、大量のお湯が必要なシーンでは、ケトルを何度も往復させる手間がなく、非常に効率的です。
- 安全性が高い(特に蒸気レスモデル)
-
最新の電気ポットは、本体が倒れてもお湯がこぼれにくい構造や、高温の蒸気が出ない設計になっているため、小さなお子様がいる家庭でも比較的安心して使用できます。

電気ポットの購入前に知っておくべき点
安全性に関する機能
- 転倒湯もれ防止機能
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本体が倒れた際にお湯がこぼれにくい構造になっているか確認しましょう。
特に小さなお子様やペットがいる家庭では重要です。
- カラだき防止機能
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水が入っていない状態で加熱するのを防ぐ機能です。
故障や火災のリスクを減らします。
- 蒸気レス/蒸気セーブ
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蒸気を抑える、または出さない構造のモデルがあります。
置き場所を選ばず、結露や火傷の心配が減ります。
使いやすさと手入れのしやすさ
- 給湯方法
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電動式、エアー式、またはその両方に対応しているモデルがあります。
力の弱い方には電動式が便利ですが、停電時も使えるエアー式も一長一短です。
- フタの開閉・取り外し
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フタが大きく開く、または取り外せるタイプは、給水や内部の掃除が容易です。
- 内容器の素材とコーティング
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汚れが付きにくいフッ素加工や、お手入れランプで掃除時期を知らせてくれる機能があると、衛生的に保ちやすいです。

電気代と省エネ性能
- 消費電力
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長時間使用・保温するため、電気代は電気ケトルより高くなる傾向にあるようです。
省エネモデルや、保温温度設定(98℃、90℃、80℃など)を細かく選べるモデルを選ぶことで、電気代を節約できます。
- タイマー機能
-
就寝中や外出中など、お湯を使わない時間帯はヒーターを自動停止させるタイマー機能があれば、無駄な保温を防げます。
設置スペースと容量のバランス
- 設置場所の寸法
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電気ポットは電気ケトルよりも本体サイズが大きめです。
設置したい場所の高さや奥行きに収まるか、事前に寸法を測っておくと良いですね。
- 適切な容量
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家族の人数や使用頻度に合わせて適切な容量(2L、3L、4Lなど)を選ぶと良いですね。
大きすぎると無駄な電気代がかかり、小さすぎると頻繁に給水する手間が増えるといった問題があります。
タイガー魔法瓶の主な技術と性能
タイガー魔法瓶の電気ポットは、独自の「蒸気レス」技術と、魔法瓶メーカーならではの「VE(Vacuum Electric)まほうびん構造」による高い省エネ性能が大きな特徴です。

蒸気レス構造(安全性と設置場所の自由度)
タイガー独自の「蒸気キャッチャー構造」により、沸騰時に出る高温の蒸気を本体内部で冷却し、外に排出しない仕組みを実現しています。
- やけどのリスク軽減
-
高温の蒸気によるやけどの心配がないため、小さなお子様がいる家庭でも比較的安心です。
- 置き場所を選ばない
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蒸気がこもる心配がないため、蒸気孔のある一般的なポットと異なり、棚の下や家具の近くなど、設置場所を選びません。
- 結露なし
-
蒸気が出ないため、周囲の壁や家具が結露で濡れることもありません。
VE(Vacuum Electric)まほうびん構造(高い保温性能と節電)
VE電気まほうびんの「VE」は「Vacuum Electric(真空+電気)」を意味します。
- 高真空2重瓶(まほうびん)
-
ポットの内側と外側の間に真空層を設けることで、魔法瓶と同じ原理で熱を外に逃がしにくくしています。
これにより、電気を使わない「まほうびん保温」が可能になり、電気代を節約できます。
- 電気保温との併用
-
長時間保温する場合でも、必要な電力量を最小限に抑えつつ、設定温度をキープします。
省エネ性能(「とく子さん」シリーズ)
「VEまほうびん構造」と様々な節電機能を組み合わせることで、高い省エネ性能を実現しています。
- 節電タイマー
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就寝時や外出時など、使用しない時間帯(6〜10時間まで1時間刻み)に合わせてヒーターを自動でオフにし、保温電気代を節約します。
- 省エネコース
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沸騰する直前にヒーターを切り、余熱で保温するモードなど、電気代を抑えるための工夫がされています。
利便性と使いやすさ
- 選べる温度設定
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98℃、90℃、80℃、70℃(モデルによっては「ミルク」キー表示)など、用途に合わせたきめ細かな温度設定が可能です。
- スピード沸とう
-
独自のプリントヒーターなどの技術で、必要な時に素早くお湯を沸かす性能も追求されています。
魔法瓶機能の3つの大きな魅力
魔法瓶機能(真空断熱技術)の最大の魅力は、「電気を使わずに温度を長時間キープできる」という点に集約されます。
これは、電気ポットを選ぶ上で非常に重要なポイントであり、日々の生活に以下のような大きなメリットをもたらします。
- 圧倒的な省エネ性能(電気代の節約)
-
電気ポットの電気代で最もかかるのは「保温」にかかる費用です。一般的な電気ポットは常に電気ヒーターで加熱し続ける必要がありますが、魔法瓶構造(VE構造)を備えた製品は違います。
- 電気OFFでも保温: 高い保温力を持つため、設定温度に達した後に電源プラグを抜いても、しばらくの間は温度を高く保つことができます。
- 電気代の削減: 1日のうち、お湯の使用頻度が低い時間帯(就寝中や外出中)は電気ヒーターの稼働を抑えられるため、長期的に見て電気代を大幅に節約できます。
- 災害時や停電時にも役立つ
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地震や台風などで停電が発生した場合でも、魔法瓶構造のポットにお湯が入っていれば、電気を使わずに温かいお湯を確保しておくことができます。
緊急時のお湯の備蓄としても機能します。
タイガー蒸気レスVE電気ポットを使用した感想
我が家は二人暮らしなので、容量の少ないタイガーの「蒸気レスVE電気ポット PIM-H220」2.2ℓを使用しています。
電気を使わない「まほうびん保温」による節電効果と使い勝手の良さに加えて、アーバンブラックの落ち着いた色とスタイリッシュなデザインが気に入っています。
実際に購入して使用して感じた「良い点」と「気になる点」は次の通りです。
良い点
- 高い節電・保温性能
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VE(Vacuum Electric)まほうびん構造により、通電しなくても長時間お湯の温度をキープできる点が良いです。
今のところ使う場面はないですが、プラグを抜いて電源のない場所で使える「コードレスエアー給湯」も便利だと思います。

写真の丸い部分がエアー給湯 - 使いやすい機能
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- 注いだお湯の量が液晶画面に表示されるお湯計量機能が「便利」で、インスタントコーヒーやインスタントスープなどに適量のお湯を注ぐに役立っています。
メジャーカップで測ってみましたが、若干の誤差があるようです。 - 「たっぷり給湯」と「ゆっくり給湯」の2種類の給湯スピードを選べるため、用途や容器のサイズに合わせて安全に早く給湯することが出来て便利です。
- 給湯レバーが前面に配置されており、左右どちらからでも操作しやすいるので、給湯ボタンを探すことがありません。
- 静音性に優れており、 沸騰時の音が比較的静かで気にりません。
- 注いだお湯の量が液晶画面に表示されるお湯計量機能が「便利」で、インスタントコーヒーやインスタントスープなどに適量のお湯を注ぐに役立っています。
- スタイリッシュなデザイン
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カラーは「アーバンブラック」、フォルムはスクエア調でスタイリッシュなので、キッチンのインテリアとして馴染むので気に入っています。

気になる点
- 本体価格が高い
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多機能なため、他の電気ポットと比較すると価格がメッチャ高いので、購入には躊躇しました。
- 沸騰までの時間が長い
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今まで電気ケトルを使用していたので、水から沸騰するまでの時間がとても長く感じます。
もう少し短ければ良いなと思いますが、保温や魔法瓶状態からの沸騰であれば時間は気になりません。
まとめ
電気ケトルは、短時間でお湯が沸かせるので便利ですが、お湯が必要な都度、水から沸騰させるのは面倒ですよね。
電気ポットは、一度沸騰させたお湯を、設定した温度で保温できるので、必要な時に直ぐに給湯して使えます。
魔法瓶機能のある電気ポットであれば、電気代も節約できるので大助かりです。
この記事が、電気ポットの購入をお考えの方のご参考となれば幸いです。











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